禁パチというのはモチベーションを保つのが一番難しい。
そりゃそうだろという話だが、我慢ができない人間がギャンブル依存症に陥ってしまうわけで。
そして、パチンコを辞めることに成功したことがない人間からすると、禁パチできた自分が想像できない。
そうすると、少しくらいなら行ってもいいかな?なんていう誘惑に心が大きく揺らぐ。
ということで今日は、同じように禁パチを実行して成功された方たちが紹介している体験談を参考に、パチンコを辞めた結果にどんな未来が訪れるのかを想像してモチベーションを上げていきたいと思う。
パチンコを辞めた結果。得られたメリットについて
やっぱり一番知りたいのはこれ。
パチンコをやめた結果にどんな未来、メリットが待っているのか。
パチンコをやめられた人がどんな幸せな人生を送っているのか。
これまでは私より借金の多い、同じパチンコ依存症の人のブログをよく読んだりしていたが、そんなものに何の意味もない。
自分が思い描く理想の人生に少しでも近い位置にいる人たちのブログ等で紹介されていた体験談をもとに自分なりに考えていきたい。
①お金が減らなくなり、経済的に安定する
正直これは誰でもわかることだと思うが一番重要。
つよしは1年で-50万円をアベレージで負け続けてきました。
つまり、1か月あたり4万円強が無駄にパチンコに消えていた。
だが、事はそんなに単純でもない。
実際にパチンコ中心の生活を送っていると、金銭感覚が麻痺している状態なので、
普段の浪費の額が身の丈に合わない金額になってくる。
例えば私の場合は、パチンコで勝った金額をそのまま借金の返済に充てるわけではなく、次回以降の軍資金として手元に置いていた。
パチンコが調子の良い時期には財布が潤っていることもあり、不必要に外食や買い物をしたりして浪費を繰り返していた。
そして、必ずパチンコで負ける時がくるのだが、その時には生活費までパチンコに突っ込んでしまい、消費者金融やカードローンに手を出すことになる。
結果、パチンコで負けている金額以上の経済的負担を強いられることになる。
これがパチンカスの真実だ。無計画で楽観的。
その場の快楽しか考えることができなくなってしまう。
自分でもバカだと思うが、改めて考えてみると本当にアホだなと思う。
②時間的な余裕が増える
本当に人生は短い。
30歳を超えた頃から更にそう思うようになってきた。
思い返せば10代~20代までパチンコしかしてこなかった。
嬉しかったことや悔しかったことがパチンコ関係で起きたことしかないのだ。
確かにパチンコは楽しい。
友達と一緒に普段行かないホールに遠出したりして、負けても勝っても飯を食いながら今日のパチンコのことを話す。
パチンコしない人からすると「それ面白いの?」となるかもしれないが、これが本当に楽しい。
ただ、そんなことは普通に年を取っていけばみんなしなくなる。
おじさんになると友達に会う機会も減る。
結婚したり、仕事に精を出したりとみんなパチンコをする余裕や時間なんて無くなる。
今残っているのは本当に病的にパチンコに依存している人間だけ。
正直、私はホールで友達や知り合いに会うととても気まずい。相手も気まずそうだ。
それはなぜか。
「後ろめたい」「パチンコをしている所を見られるのは恥ずかしい」という感情があるからだ。
パチンコを辞めた結果、こんな時間が無くなるのなら本当に嬉しいことだ。
③大切な人たちに嘘をついたり、悲しませたりすることがなくなる
家族やパートナーに自身の借金を告げたことがある人ならわかると思う。
告白するまでにかなり勇気がいるのだ。
これぞ正に大人の告白。恋愛の告白とはレベルが違う。
呆れられ、貶され、フラれる覚悟で決死の告白をする。
幸い私の場合は彼女に受け入れてもらうことができた。
だが、告げたほうは不安感を吐き出すことができて安心するだろうが、逆の立場で考えた場合、パートナーはどう受け止めていいかわからなくて辛いだろう。
こんな恥ずかしいこと友達や家族にも相談できないし、悩みを吐き出す場所がないのだ。
そこは今でも本当に申し訳ないと思っている。
④人とのコミュニケーションが増える
内容的には②と被ってしまうが、パチンコから離れることで活動的になるようだ。
なんとなく想像できる。
パチンコ屋にいると自分が嫌な性格になったような気がする。いや、事実なっているのだろう。
人の当たりを妬んだり、店に悪態をついたり。
そんなことは普通に生活していたらあまり湧きあがらない感情だ。
パチンコをやめた結果、こうした負の感情に囚われなくなり、他人と積極的にコミュニケーションを取ろうという気力が出てくるのだろう。
⑤精神的な安定が訪れ、体調も良化する
パチンコ依存症及び借金に悩まされている人は高確率で精神疾患を患っている。
私自身も借金のストレスからか自律神経を乱してしまい、今も通院している。
パチンコが生活の中のストレスのすべてではないが、大部分を占めているのは間違いないだろう。
パチンコを辞めることで、体調的にも好転するのは期待してもよいかと思う。
⑥パチンコ以外の物事に興味が湧くようになる
単純に今まで熱中していたものがなくなるので、見つけざるを得ないというところが本音ではあるだろうが、多くの脱パチンコ依存症に成功した人が新しい趣味や生きがいをみつけているようだ。
そこに時間を割くことでパチンコを自分の意識から遠ざけている。
パチンコ以外の熱中できる物事を見つけることができた人を心からうらやましく思う。
禁パチ成功後のデメリットや失敗談について
と、ここまではパチンコを辞めた結果、得られるメリットを羅列したが現実はそこまで甘くない。
せっかくやめられたパチンコも、ふとしたきっかけで再度行くようになってしまったり、逆にデメリットに悩まされる場合もあるようだ。
禁パチは続けているが、常にパチンコに行きたい欲と戦っている
例えば、半年や1年という、私からすればとてつもなく長い単位で禁パチに成功している人でも毎日自分を奮い立たせたり、Twitterで日数をカウントしていたりする。
それだけパチンコに行かなくても、明日にはパチンコ屋にいるかもしれない。という気持ちが常に心の中にあるということだ。
いかにパチンコ依存症が自分の心に深く根付いてるということを思い知らされる。
今現在、パチンコ依存症と戦っている人。
経験がない方から見ると、単に甘えや我慢ができない人間だと思われている。
私もこんなこと友達や親には相談できない。恐らく辛さを理解できないだろうから。
だから、Twitter等のSNSで仲間と一緒にやめるというのはかなり合理的な方法だと思う。
禁パチが成功後、ふとパチンコに行ってしまい激しい自己嫌悪に陥る
ある程度やめていたのに、またパチンコをやってしまった時の自己嫌悪の大きさは想像に難くない。
私はこれまで我慢ができず最長でも2週間ほどしか禁パチができたことがないが、それでも行ってしまったときは激しい衝動に落ち込んだ。
それが1年など長くなればなるほど、積み上げてきたものが壊れた瞬間はかなり辛いものがあるだろう。
そして、再びパチンコ依存症として復活してしまい、場合によっては以前よりひどい状態になることもあるようだ。
再発で余計に家族やパートナーを悲しませることになる
そして、本人も辛いがそれをサポートしてきた周りも辛い。
「もうやめてくれたと思ったのに・・・」
「また、繰り返してどうするつもり?」
こんなことを言われても、「ごめんなさい」というしかない。
自分では抑えが効かない。
1年も我慢してもまた行ってしまう人がいるのだから。
まるで薬物中毒の話のようだ。
結局パチンコ以外に趣味が見つからず、退屈な日々にイライラする
大人になればなるほど思う。
パチンコ、いやギャンブルより興奮して楽しさを感じられるものはこの世にあるのか?と。
晴れてパチンコ依存症を卒業した方たちの中でよく相談事として挙がることが、
「パチンコをやめたら退屈でやることがない。趣味が見つからない。」という相談だそうだ。
かく言う私も同じようになりかねないと恐ろしい気持ちでいる。
自分が心から楽しいと思えることがパチンコ以外に本当にないのだ。
それはとても悲しいことで、辛いことだとは思う。
ただ、それはパチンコへの依存度が強すぎるが故と考えている。
パチンコから離れていけば行くほど、新しい楽しみや喜びが見つけられるはずだ。
結局、パチンコ依存症は完全には治らない。
同じようにパチンコ依存症に悩んでいる方のブログやTwitterを見て回ったが、本当の意味で完治している人は少ないように思う。
いや、完治した人はパチンコに興味を失ったため、ブログやSNSで発信をしていないだけかもしれない。
だが、今の私の知る限りではパチンコというものを完全に自分から切り離すということは難しいという見解でいる。
ただ、離れれば離れるほど、「ここまでやめたんだから。頑張ろう」という気持ちになるのかもしれない。
パチンコをやめることを諦めるのは簡単だ。
「俺は破滅しないように遊べるから問題はない」
「収支では大きくマイナスになってないからやめるつもりはない」
「もっと負けてるやつもいるんだから、俺はまだ遊べてるほうだ」
「勝てれば楽しいよ!負けてるからつまらないんだよ!」
こうした自分がパチンコをやめないための理由をこれまで探してきたが、もうそんな言葉には惑わされない。
苦しい道程だとは思うが、いつかパチンコの話をどこかで聞いたり目にしたりしても、
「へー今のパチンコはそんな台があるんだ。すごいね。俺は興味ないや」
と軽く流せる日が来るように努力していきたいと思う。